1. R指定 : R-rated
映倫によって制定された、映画鑑賞における年齢制限等級の1つ。暴力的な描写や放送禁止用語を対象とするもので、「R15+」と書いてあれば15歳未満は入れない。成人映画は「R18+」と表示され、18歳未満はダメな「18禁」というやつ。RとはRestricted=「制限付き」という意味。
2. 痴漢 : Pervert / Groper
“Molester”と書いている辞書もあるが、これは「変質者」のこと。電車内で叫ぶ時に“You Sexual Harassment !”なぞとは絶対に言わない。“Pervert !”の一喝と、“Get your dirty hands off me, Bastard !” (その汚い手を離さんかい、ボケーッ!)とまで言えれば完璧。よ〜く練習しておきましょう。
3. コスプレ : Costume play / Cosplay
イメクラと並ぶ日本の風俗文化。本来はスケベな意味では無く、派手な衣装を身にまとった西洋の時代劇・“Costume drama”のことだったが、日本のアニメブームが火をつけた仮装コンテストなどが世界にも広がって”Cosplay”という和製英語が逆輸出されるようになった。
4. インポ : Impotence
日本で言われる「インポテンツ」=性交不能症は、ドイツ語の“Impotentz”から。無力・無気力・虚弱という意味だが、最近では「極めて侮蔑的」な言葉とされ、ED(Erectile Dysfunction/勃起不全)と呼ぶのが一般的。一方で憎たらしい相手に対し、思いっきり下品に「このインポ野郎!」と言いたければ“Capon !”(去勢された雄鶏)。
5. ポルノ女優 : Porn star
今風に言うならば「AV女優」。1990年代にイタリアの下院議員を努めたポルノ女優のチッチョリーナは日本でも有名になったが、彼女がテレビに登場したインタビューの字幕が、「わたくし思いますに」とか「...でございます」と、当時の人気ワキ毛女優・黒木香の口調だったのが笑えた。
6. 出歯亀(でばがめ) : Voyeur / Peeping Tom
女湯を覗き見するとか、法を犯してやらしい事をする男の蔑称で、明治時代に実在した変質者・池田亀太郎という出っ歯の男から。英語の“Peeping Tom”は、ベルギーチョコで有名な11世紀イングランドの伯爵夫人・ゴデイヴァ女史が暴君の夫に背いたため、裸で馬に乗って町内を回るという罰を受けた際に、女史を慕う民衆が目を背ける中でトムという一人の男が盗み見てしまったのが語源とされる。
7. 女王様 : Dominatrix
読み方は「じょうおう」ではなくて「じょおう」。黒皮のボンデージ姿で鞭を打ち「女王様とお呼びーッ!」と叫ぶのは今や少数派で、優しくエロく責める「知女系」、ロリ顔とアニメ声で元気いっぱいの「アイドル系」、愚痴や悩みを聞いてくれる「癒やし系」、さらには緊縛やアナルと何をされるか分からない「技巧派系」など、バラエティに富んでいるのが現状とか。
8. 亀甲縛り : Turtle shell bondage
SMプレイでお馴染みの「緊縛」の中でも代表的な手法。縄師と呼ばれる専門の職人が文字通り亀の甲羅のように六角形の模様を織り成す日本の伝統文化。痛そうに見えるが実際は痛くない“匠の技”と呼ばれている。
9. スケベ椅子 : Shower stool with a U-shaped hole in the middle
全くもって色気もセンスも無い英訳なのだが正確に表現するにはこれに限る。股間部分に空間がある凹字型の椅子で、お楽しみ方はさまざま。ホームセンターではまず売っていないが、最近では「介護用お風呂椅子」として楽天とかで売っていたりしてビックリする。
10. アナルセックス : Buggery / Sodomy /Back-scuttle
どうしても興味がある人なら仕方がないが、本来は排泄物を「出す」ための器官である肛門に「入れる」のだから生理的にも道徳的にも倒錯した行為と言わざるを得ない。ちなみに中国語では「肛交」とか「爆菊花」と書く。