業界用語 和英辞典

1. 原子: Atom

gensi

車でも人間でもラーメンでも、「もうこれ以上分けられない〜!」という状態にまで細かくした微粒子のことで、水素や酸素、カルシウムやナトリウム、金やウランなど全部で118種類。水の分子は化学式でH2Oなのだが、これは水素原子(H)が2つと酸素原子(O)が1つで出来ているという意味。全てのモノは原子で出来ていると言われるが、上戸彩ちゃんとマツコさんではその並び方がきっと違うのでしょう。20世紀初頭に物質の最小単位とされていた原子は、実は「電子」と「陽子」と「中性子」という小さな粒から出来ていることが発見され、さらに研究が進み、その3種類の粒もより細かいレベルの「素粒子」が発見された。


2. オゾン: Ozone

ozone

空気中の酸素は酸素原子(O)が2個くっついた(O2)という仲良しカップルのような状態。これに電圧や紫外線を加えると酸素原子が3個という三角関係になり、これがオゾン(O3)と呼ばれるもの。しかしこんな宙ぶらりんの状態は長持ちしないので、邪魔モノ扱いにされた1個のOは居心地が悪くなって細菌とかニオイの分子とか適当な相手を見つけて出て行ってしまい、残るのは元の安定した酸素(O2)となる。この性質を利用したのが「オゾン脱臭・オゾン殺菌」と言われるもの。


3. アルミニウム: Aluminum(米)/Aluminium(英)

aluminum

米国では「アミナム」で英国では「アルニウム」と発音もアクセントも違う。軽くて柔らかい非鉄金属で、アルミ缶や鍋・フライパンなどに利用される元素。ボーキサイトと呼ばれる赤褐色の鉱石に水と電気を加えて作る。ボーキサイト4トンを加水分解して2トンの酸化アルミニウム(アルミナと呼ばれる白い粉)を抽出し、それをさらに電気分解して1トンのアルミニウムが出来る。1円玉は純度100%のアルミニウムで直径は2cm、重さはちょうど1グラム。


4. ニッケル: Nickel

nickel

金属元素の一つ(Ni)。錆びにくく加工しやすいので合金やメッキ材料に使われる。50円玉は銅75%・ニッケル25%の合金である白銅(Cupronickel)で出来ており、米国では5セント硬貨をその素材から“Nickel”と呼ぶ。


5 .酸化: Oxidation

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鉄が錆びる・リンゴの断面が変色する・輪ゴムがボロボロになる...。これらは物質が酸素と化合して反応する酸化という現象によるもの。いちど酸化してしまった物質から酸素を取り除くという逆の作用は還元(Deoxidation)と呼ぶ。


6. 可視光線: Visual light

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波長の長い赤外線と、波長の短い紫外線は人間の目には見えないのだが、その間にあって「光」として見ることの出来るものを可視光線と呼び、太陽光線の半分を占める。波長が長い、つまり屈折率が小さい順から赤(red)・橙(orange)・黄(yellow)・緑(green)・青(blue)・藍(indigo)・紫(violet)。


7. 光合成: Photosynthesis / Photonic synthesis

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植物は空気中の二酸化炭素と、土から吸収した水を材料に、太陽光のエネルギーでブドウ糖などの炭水化物を作り、同時に酸素を発生させる。この一連の作用を光合成と呼ぶ。昔は小学校の理科で習ったのだが、今の子どもはポケモンの技で習う(あまり強くない)。


8. 硬水: Hard water

kousui

人間に必要な五大栄養素の1つであるミネラル(無機質)が多く含まれた水。日本ではミネラルの含有量を示す硬度が100以上の水を硬水と呼び、欧米の水道水はこの硬水。カルシウムやマグネシウムが多く、エスプレッソなどには適しているが日本茶には不向き。またダイエットに効果的と言われ、日本でもコントレックス(硬度1468)やエビアン(304)が人気だが、美味しいのかと言えば...


9. iPS細胞: induced pluripotent stem cell

ips

2012年ノーベル生理学・医学賞を受賞した京大の山中センセイのおかげで一気に有名になったiPS細胞は日本語で「人工多能性幹細胞」。人工的に作った細胞を使って再生医療や新薬開発に役立てるという画期的なものだが、病院での手術が下手で仲間に迷惑をかけて「ジャマナカ」とまで呼ばれたセンセイが研究の道に進んだおかげで発明された。“i”が小文字なのはアップルの“iMac”や“iPhone”をパロった遊び心から。


10. STAP細胞 Stimulus-Triggered Acquisition of Plenipotency cells

stap

「ありまぁーす!」「いぇありませんでした...」「やっぱりありましたぁ〜!」...ていうか、いやもうそっとしといてあげて。

 

理系英語ハンドブックより