時事・ニュース用語 和英辞典

1. アラブの春: Arab Spring

ニュース・時事用語 アラブの春

アフリカ大陸の北西から東のアラビア半島に渡る20数ヶ国から成るアラブ世界で2010〜2012年の間に次々と起こった反政府運動。チュニジアのジャスミン革命から始まり、エジプトやリビアでは政権を覆し、シリアでは長い内戦へ。雪が解けてこれから暖かくなる「春」というイメージは欧米や日本だけのもので、アラブ諸国にとっては過酷な「夏」の戦いへの幕開けに。


2. 旧ソ連: The former Soviet Union

ニュース・時事用語 旧ソ連

ロシアを中核とする15の共和国で出来ていたソビエト連邦。第2次大戦後に長く続いた冷戦で米ソともに軍事予算が膨れ上がり経済的にピンチとなったため、1985年に双方のトップ・レーガン大統領とゴルバチョフ書記長が軍縮を話し合った。同時にソ連では政治経済の改革を目指してペレストロイカ(改革)とグラスノスチ(情報公開)を断行したのだが、これが皮肉にも後のソ連崩壊の原因となった。


3. 食品偽装: Food fraud

ニュース・時事用語 食品偽装

「ダンボール入り肉まん」や「古タイヤで作ったタピオカ」..中国に比べれば車海老がブラックタイガー程度の日本はまだまだ大丈夫。中国産ウナギを「国産」と表示する悪質な「メニュー偽装」は “Menu misrepresentation”、ワケの分かんない原材料が満載の「粗悪品」なら“Adulteration”。


4. ストップ安: Limit down

ニュース・時事用語 ストップ安

企業の不祥事がバレたりして、株価が1日の値幅制限いっぱいまで下落すること。こうなると謝罪会見で何人かが並んで頭を下げる例の儀式となる。代表者1人が謝罪するのではなく3人も4人も出てくる理由は「何人もいると顔も名前も覚えられないので」。


5. もんじゅ: Monju Nuclear Power Plant

ニュース・時事用語 もんじゅ

1991年に福井県に建設された高速増殖炉。原発で燃え残ったウランやプルトニウムを再び燃料にする技術は、エネルギー資源の少ない日本で「夢の原子炉」と期待された。しかし事故やトラブルが相次いで、まともに働かないまま長期休暇に入っている。既に1兆円を超える莫大な費用をつぎ込んで引くにも引けず「今さらどうすんのよ!」 と不倫10年目のOLのような状況だったが、2016年にやっと廃炉が決まった。と言われているが本当か?


6. フィッシング詐欺: Phishing scams

ニュース・時事用語 フィッシング詐欺

魚釣りの“Fishing” ではなくて“Phishing” が正解。銀行やカード会社・ショッピングサイトなどを装ったメールを送信し、本物そっくりのサイトに誘導してカード情報や暗証番号を盗む手口。「ユーザーアカウントの有効期限が近づいています」とか何とか言ってパスワードを入力させる手法。「ご注意 !」のメッセージそのものが詐欺だったりするのでご注意 !


7. ユーロ: Euro

ニュース・時事用語 ユーロ

2002年から流通しているEU/欧州連合の単一通貨。マークはCではなくてEUのEが変形したもので、2本の平行線はユーロの安定を意味する。ちなみに$は昔アメリカ大陸を植民していたスペインのSとその通過PesoのPを重ねた形からで、2本線のはU+Sから。

単一通貨: Single currency/Common currency


8. ASEAN: Association of South‐East Asian Nations

ニュース・時事用語 ASEAN

東南アジア地域の協力機構で、加盟国はベトナム・フィリピン・ラオス・インドネシア・ブルネイ・ミャンマー・マレーシア・シンガポール・タイ・カンボジアの10ヶ国。覚え方は、「ペドフィのライブ、見ましたか?」....見ないよ、そんなモン。

ペドフィ: Pedophilia = ロリコン


9. 全米ライフル協会: National Rifle Association of America (NRA)

ニュース・時事用語 全米ライフル協会

全米に500万人の会員、つまり銃規制に反対する有権者を持つ圧力団体には大統領も逆らえない。“Guns do not kill people, People kill people”(銃は人を殺さない。人が人を殺すのだ) という一休さんのような屁理屈で銃規制には大反対。これでは事件が無くならない。

有権者: Eligible voter/Elector


10. 社会保険庁: Social Insurance Agency

ニュース・時事用語 社会保険庁

年金を宙に浮かせたり消したりと周囲を煙に巻く、霞ヶ関の引田天功。豪華リゾート施設などのムダ使いで栄華を極めたが、年金のずさんな管理や不祥事などで2009年にあえなく解体。素人の担当者による株など投資の失敗による10兆円もの損失はすべて国民の税金で補填したにも関わらず、誰も責任を取らされていない。

ニュース英語ハンドブック より