1. くしゃみ: Sneeze
欧米では誰かがくしゃみをした際には “Bless you !” と言うのが一般的。くしゃみしたスキに悪魔が入り込むという昔の迷信に由来して、「神のご加護がありますように」(May God bless you)と祈るフレーズ。言われたら “Thank you !”
2. 角膜炎: Cornea inflammation / Keratitis(医)
角膜とは目の表面で黒目を覆っている透明な膜で、これが傷ついたり細菌やウイルスに感染して炎症を起こすのが角膜炎。近視を治すレーシック手術はこの角膜を削って光の屈折角度を矯正するもの。けっこう失敗例も多いのでご検討は慎重に。
近視: Near sight
3. 血液型: Blood type
日本人が10人集まるとA型が4人・O型が3人・B型が2人・そしてAB型が1人となるのが統計で示されているが、これにRh -(マイナス)という条件が加わると、分母は10人から一気に2千人に跳ね上がり、AB型のRh - は2千人に1人。ご自分の血液型はちゃんと確認しておきましょうね。
4. 検尿・尿検査: Urine test
尿検査の紙コップの底にある◎模様は「ここを狙って下さい」という意味ではない。◎は透明な尿なら曲線がクリアに見えるが、尿に濁りがあれば肉眼で簡易検査が出来るため。検便は “Stool test”。
5. 食あたり・食中毒: Food poisoning
普段は元気な人が風邪を引くことを鬼の霍乱(かくらん)と言うが、霍乱とは「攪乱=混乱」とは別の意味で、本来は風邪ではなく日射病や食中毒のこと。極めて健康な人が珍しく病気になる事のたとえ。
日射病(Sunstroke): 強い直射日光に長時間当たって大量の汗をかき脱水症状となり、頭痛・めまい・けいれんなどを起こす病気
6. 心電図: Electro-Cardiogram (ECG)
健康診断などで測る安静時の心電図は不整脈・狭心症・心筋梗塞といった大きな病気を見つけてくれるので有り難い。「看護婦さんが美人なので脈拍が急に上がっちゃって♪」などというおやじギャグはスルーされる事が多い。
7. 水疱瘡(みずぼうそう)・水痘(すいとう): Chicken pox
Poxとは「痘」とよばれる豆粒ほどの水ぶくれのこと。欧米には “Chickenpox party”と呼ばれる変な風習がある。水疱瘡のパーティーという意味なのだが、水疱瘡にかかった事のない子供の親たちが、かかった子供と一緒にパーティーをして感染させてもらうというもの。大人になってから厄介な病気にならないように、早めに済ませておいて免疫力をつけようという話。
8. 扁桃腺: Tonsil
英語の発音は「とん汁」ではなく「トンスル」。舌のつけ根の両サイド、のどちんこ(Uvula)の左右にある膨らみで、形が扁桃(アーモンドのこと)に似ているため扁桃腺と呼ばれる。口から入ってくる病原菌や細菌を撃退する機能があり、戦いに疲れて赤く腫れるのが扁桃腺炎(Tonsillitis)。
細菌(Germ/Bacterium): 一般に呼ばれる「バクテリア」はBacteriumの複数形
9. 塗り薬: Ointment
軟膏と呼ばれる固形のものがOintment で、液状になるとLiniment だが、どちらも“Cream”で通じる。ビルマ(現ミャンマー)で発明され、シンガポールから世界に広まったタイガーバーム(Tiger Balm)には、液体/軟膏と両方のバージョンが。
10. ダイエット: Losing weight / Weight control
ダイエット(Diet)とは「食べない」ことではなく「日常の食事」とか「食事療法」という意味。「ダイエットする」は“Go on a diet”、「私はダイエット中」は “I am on a diet”。ダイエットと称してダイエットコークをがんがん飲むのは間違い。