業界用語 和英辞典

1. 七福神 : The Seven Deities of Good Fortune

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人々に福をもたらすとして、江戸時代の中期に庶民の間に定着した七柱の神々。ただし日本の神は恵比寿のみで、大黒・弁天・毘沙門天がインドの神々、布袋・福禄寿・寿老人が中国の神々と国際色豊かなユニット。


2. アフロディテ : Aphrodite

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ギリシャ神話で愛と美の女神。名前は「泡から生まれた者」という意味で、地中海に浮かぶ島国キプロスで誕生したとされている。女性や動物の雌を意味する♀(Female sign)は本来この女神と金星を表す星占術の記号。ローマ神話ではウェヌス、英語ではおなじみのビーナス(Venus)。


3. 注連縄 (しめなわ) : Straw festoon

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注連(ちゅうれん)とは、死霊が入り込まないように水を注いで清め連ねて張った縄のこと。神の聖域とその外を区別するために張られ、中に不浄なものが入るのを防ぐ。ぶら下がっている紙垂(しで)は悪霊を退散させる雷をイメージしている。


4. 狛犬 (こまいぬ) : Shinto guardian dogs

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バビロニア(今のイラク南部)から伝わった魔除けの獅子。拝殿に向かって右で口を開けている阿(あ)形、左側で口を閉じている吽(うん)形の二体で阿吽(あうん)となる。インドのサンスクリット語のアルファベットの最初の「あ」と最後の音「うん」で、宇宙の最初と最後を表している。本来は右が「獅子」、左が「狛犬」と呼ばれたが、今では二体セットで狛犬と呼ばれている。


5. ビリケン : Billiken

billiken

大阪・ミナミの通天閣。その展望台に鎮座するビリケンさんは「何もしない神様」。1908年にアメリカで生まれ日本で育った神様の、ユニークで愛くるしい姿が人々に親しまれている。足の裏を掻いてあげるとご利益がある。


6. 榊 (さかき) : Japanese cleyera

kamidana

小さい白い花を咲かせるツバキ科の常緑樹。神と人間の境界にある木→「境の木」・常に葉が緑で栄える→「栄える木」・神聖な木→「賢木」が転じたとされる神々しい木で、神道では神棚や祭壇に枝の部分を供える。これと似ているが、仏壇に供えるのは樒(しきみ)。


7. おみくじ : Fortune slip

Omikuji

おみくじを引く:Receive a fortune, 大吉:Great luck, 吉:Good luck, 中吉:Fair luck, 小吉:Little luck, 末吉:Uncertain luck, 凶:Bad luck, 大凶:Terrible luck...


8. 絵馬 : Japanese votive picture

Ema

昔の日本では神様の乗り物として神社に馬を献上していたのだが、時代を経て木製や土製の馬に代わり、平安時代には絵に描いた馬を奉納するようになった。さらに江戸時代には家内安全や商売繁盛といった身近なお願い事を書く風習が庶民にも広がった。神様や仏様に誰のお願いか分かるように名前だけでなく生年月日や住所まで書いた方が良いのだが、今は個人情報とか面倒なのでイニシャルだけでも。


9. 八咫烏 (やたがらす) : Three-legged crow

Yatagarasu

日本サッカー協会のシンボルマークにもなっている三本足のカラス。日本神話において、神武天皇が東征する際に熊野から大和の橿原まで案内したとされ、導きの神として奈良県にある八咫烏神社に祀られている。


10. 神業・神技 (かみわざ) : Superhuman feat

Kamiwaza

神のしわざ。神にしか出来ないような高度な技術。2001年9月26日に大阪ドームで行われたプロ野球パリーグの近鉄vsオリックスで、9回裏で5-2の劣勢から近鉄の北川選手が放った「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン」や2022年サッカーW杯での日本vsスペイン戦でわずか「1.88mm」を残してアシストした決勝点など。

神様英語ハンドブックより